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 ■1866■娘の"引きこもり"に悩む母へのメッセージ (03.10.16)

この掲示板でも、親子間のわだかまりについての投稿が多く見られます。それに関連するメッセージをご紹介します。一通は、お子さんのいわゆる引きこもりについての(遠隔)メッセージですが、受信依頼された方には掲載の承諾を受けています。親子共に参考になるかと思います。

娘(20歳台後半)の"引きこもり"に悩む母へのメッセージ
"ひきこもり"という状態で家から出られず、社会生活に参加できない――これは気持ちを抑えてきた子供(今は大人になっていても)の反発・反抗のひとつの形です。なぜそのような形が反発・反抗に当たるのか。それは「親が果たすべき役割」との関連です。

親は子を健やかに育てるのが役割です。心と体だけでなく、やがてひとりの人として生きていけるよう、社会性と一定の能力・技能・力も備えさせなくてはならない、というのが"今の世間の常識"です。それは言い方を替えれば、「大きくして、一人前に働けるようにしてあげる」のが親の務め、という認識になります。しかし息子や娘が社会から離れ、自立せずにいるという状態にあれば、それは「親が親としての務めを果たしていない。親として不十分だ」ということになります。

実際に我が子が、いわゆる"ひきこもり"状態になった時、親はなかなかそれを受け入れられません。ほかの人たちは普通に学校に行っているのに(仕事をしているのに、外に出ているのに)何でうちの子が、とうろたえてしまいます。そのような子供に育ててしまった自分(たち)、というところに意識がいくからです。

子供の側から見てみると、反発や反抗は親の価値観、意識、要求、態度などの親のあり方への否定です。否定した後で、自分としての物の見方や考え方を確立し、自立したひとりの人間へと成長を遂げます。これは誰もが通る道なのです。一旦否定しても、必ず違う価値観を持つとは限りません。否定し、模索したあとで、改めて親のあり方を肯定できたなら、同じような価値観を自分のものとして持つに至ります。この過程は、押しつけや強制ではなく、自らの選択でなされたものですから、そこに親への尊敬も根づきます。

しかしながら、親への反発・反抗・不満・違和感というものを誰もが出せるかと言うとそうではありません。各々の環境、各々の傾向によって決まるものです。

あなたの娘の場合は、親に心配をかけたさせたくない子供でした。不平不満を言わない、辛抱強くする、頑張る、というように。
いじめに遭ってもそれを訴えず耐えていたのは、子供として精一杯の愛情でした。けれども一方では、自分が何も言わなくても分ってくれるのではないか、感じ取ってくれるのではないかという期待も実はあったのです。親なんだから…と。でもその期待はすぐに破られ、無理だと分りました。
成長し、会社勤めはしたものの、そこで気持ち良く働けなくなってきた時、元気のなさ、食欲のなさ…といういくつかのサインを彼女は発しました。愚痴もそのひとつです。彼女が求めていたのは「自分の辛さや苦しさを分かってもらえること。一緒の気持ちになってもらえること。」でした。どうしたら会社を続けられるか、という相談をしたかったわけではないのです。そしてこの頃の思いは、いじめに遭っていた当時の傷と重なるものでした。そして「親なのに」の反発が高まったのです。しかし、この反発のエネルギーは、外へ向かってぶつけたり発散されるものではありませんし、彼女自身"反発"という言葉では意識しにくいものなのです。
 ですから分っているのは「行けない」という部分、「出られない」という部分だけです。もともとが、親に心配をかけまいとする親思いなのですから、自分のなかの"反発"は意識したくないものですし、悪いもののように思ってしまうのです。

彼女は人間関係のなかで確かに傷つきました。しかし、根っからの人間嫌いでないことは、自分がいちばん良く知っています。ただ、「分ってもらえなかった」という部分が重しとなって、自由に動けなくなっているのです。
彼女がいじめに遭っていた頃の話・気持ちを改めて聞いてあげてください。全く気づかなかったことを詫びるとともに、彼女はいい子だからそんな目に遭わされるかもしれないとすら思っていなかったのだと伝えてください。彼女の辛さ・苦しさに共感し直すなかで、ひとりで耐えた彼女の心の痛みを再びいたわってください。
そして、これからは何でも言い合える関係になっていきたいこと、親として不十分だったけれど彼女のことを愛していること、このふたつをしっかり言ってあげてください。